ピラティスマシンの選び方【鉄/棒編】
ピラティスマシンの鉄/棒の役割
ピラティスマシンでは鉄が欠かせない素材の一つです。 タワーやフットバー、フッシュスルーバー等は鉄で作られる場合 が多いです。
タワーリフォーマーやキャフォーマーなどのタワー 部は鉄でできており、骨組みと組み合わさって、軸を支える役割 を果たします。
また、フットバーも必ず鉄で作られており、足で押す動作でスプリングに伸びる体重を支える役割もあります。

- 構造と安定性: 鉄は非常に強固で、長期間の使用にも耐える 材料です。これにより、ピラティスマシンは使用中に安定し て、利用者が安全にエクササイズを行えるようになります。
- 可動部品の強化: ピラティスマシンにはスプリングやプーリーなどの可動部品が多く含まれます。これらの部品に 鉄が使用されることで、耐久性が向上し、スムーズな動きが 実現します。
- 重量とバランス: 鉄製のパーツはマシン全体に適度な重量を 加え、エクササイズ中のバランスを保ちやすくします。これ により、安定した運動をサポートします。
- デザインの柔軟性: 鉄は加工しやすく、様々なデザインや形 状に成形できるため、ピラティスマシンの様々なニーズに対応することができます。
目次
ピラティスマシンでよく使う鉄棒の材質
ピラティスマシンは木材と鉄でできています。どのような鉄を 使っているかが非常に大事になります。
鉄の単価は10円のものもあれば1,000円のものもあります。同 じ鉄でも100倍も違う値段のものがあります。
安価な鉄を使えばもちろん安く作ることができます。普通の鉄 で作られる場合もありますが、高価な鉄で作られている場合もあ ります。
IS規格 SUS304とは
SUS304は、日本工業規格(JIS)におけるオーステナイト系 ステンレス鋼の一種で、18-8ステンレスとしても知られていま す。以下にSUS304の特徴を挙げます。
特徴と利点
- 優れた耐食性: SUS304はクロム(約18%)とニッケル (約8%)を含有しており、酸化や錆に対する耐性が高いで す。特に湿気の多い環境や化学薬品に接触する場合でも、優れた耐久性を発揮します。
- 良好な加工性: SUS304は比較的加工しやすく、切断、曲げ や溶接などの作業が容易に行えます。 このため、幅広い用途で利用されています。
- 美しい外観: SUS304は光沢のある外観を持ち、清掃が容易 で、美観を保つことができます。キッチン用品や家庭用品な ど、見た目を重視する製品に多く使われます。
- 耐熱性: 高温環境でも性能が劣化しにくく、耐熱性に優れて いるため、調理器具や産業用機器などの高温部品にも適して います。
用途
- キッチン用品: 包丁、鍋、フライパン、シンクなど
- 医療機器: 手術器具、消毒用具など
- 建築材料: 窓枠、ドアハンドル、内装パネルなど
- 産業機器: 化学プラント、食品加工機械、輸送機器など SUS304はその優れた特性から、様々な分野で広く使用されて います。
ピラティスマシンになぜ「SUS304ステンレス」が良いのか?
それでは、なぜSUS304のステンレスが良いのかを説明してい きましょう。
日本の気候に適した「錆びにくさ」
日本は湿気が多い国です。ピラティスマシンのフットバーやレールに普通の鉄 を使っていると、 汗やホコリの影響で酸化し、 錆びが発生 することがあります。
錆びた鉄は見た目が悪くなるだ けでなく、 摩擦が増え、軋み音が発生 することもあります。 しかし、「SUS304ステンレス」 は 非常に錆びにくい素材 なの で、湿気や汗の影響を受けにくく、 長期間にわたって美しい状態 を保つことができます。
ステンレスは「鉄の中でも最も高級な素材」
- ステンレスは普通の鉄よりも高価
- 木材で例えるなら「ハードメープル」のような高級素材
- アルミニウムやSUS304ステンレスは、鉄の中でも最上級の素材
安価なピラティスマシンには 普通の鉄(スチール) が使われることがありますが、 SUS304ステンレス は 高級な鉄素材 のため、より品質の高いマシンに採用されます。
例えば、 高級家具に使われる「ハードメープル」 のように、 ステンレスも 「長持ちして高品質」な素材 なのです。
ステンレスは「抗菌効果」もある
- キッチンの流し台にも使われる素材
- 抗菌性が高く、清潔に保ちやすい
- 肌が触れても菌が増えにくい
ステンレスは、キッチンの流し台や医療機器にも使われるほど 抗菌効果の高い素材 です。 汗や手が触れるフットバーやレール に 使われることで、 菌の繁殖を抑え、清潔に使うことができます。
フットバーの動きが悪くなる原因は「錆びた鉄」
- 安価な鉄を使うと、錆びが広がりやすい
- フットバーの動きが悪くなり、快適なエクササイズができな くなる
ピラティスマシンの フットバー は、スムーズに動かないと 正し いフォームでエクササイズができなくなる ことがあります。
安価 な鉄を使っているマシンでは、錆びた部分が広がって 動きが悪く なってしまう ことがあります。
SUS304ステンレスなら、 錆びにくく、長期間スムーズな動き を保てる ので、安心して使えます。

鉄の種類を見るときのポイント
- レールやフットバーが「SUS304ステンレス」かどうかを確 認する
- 「鉄製」と書かれていても、耐久性・錆びにくさは素材に よって違う
- 長く快適に使うなら「ステンレス製」がベスト!
鉄は 銀色 をしているので、一見どれも同じように見えますが 耐久性・耐熱性・錆びにくさは素材によって大きく異なります。
当社では、 長期間安心して使えるピラティスマシン を提供する ために、 SUS304ステンレスを採用 しています。
購入時には、「鉄の種類」 にも注目して、 本当に質の高い マシンを選ぶこと が大切です。

※ステンレスを使用したフットバー。ステンレスは鏡面仕上げされてお り美しい光沢があります
ピラティスマシンのネジも「ステンレス製」で あることが重要!
ピラティスマシンを選ぶ際に、 本体のステンレス部分だけでな く、ネジの材質も「ステンレス製」かどうか を確認することが大 切です。なぜなら、 ネジが鉄製だと錆びや腐食の原因になるからです。
鉄製のネジは「錆びて腐食」する
- 本体がステンレスでも、ネジが鉄だと錆びる
- 錆びたネジは見た目が悪くなるだけでなく、強度も低下する
- ネジが腐食すると、ピラティスマシンの耐久性が落ちる
ステンレス製のピラティスマシンでも、 ネジが鉄製だと、その 部分だけ錆びてしまう ことがあります。錆びたネジは腐食しやすくなり、 強度が落ちるだけでなく、マシンの見た目や機能にも影 響を与える 可能性があります。
異なる金属の組み合わせによる「電食(でんしょく)」に注意!
- ステンレス × 鉄 の組み合わせで「電食(電気化学腐食)」 が起こる
- 電食とは、異なる金属同士が接触することで電流が流れ、 腐食が進行する現象
- 適切な絶縁材を使用するか、ステンレスのネジを使うことで 防げる
ピラティスマシンの 本体がステンレスでも、ネジが鉄製 だと、 異なる金属の接触によって 電食(電気化学腐食) が起こる可能性 があります。 電食が進行すると、鉄製のネジが急速に錆びるだけでなく、 ステンレス部分にも影響を及ぼすことがある ので注意が必要です。
対策としては、
- ステンレスと鉄の直接の接触を避ける
- 適切な絶縁材を使用する
- ネジもステンレス製にする
これらの方法で 電食を防ぎ、マシンの耐久性を維持 できます。
「304」の刻印があるネジを選ぼう!
- ステンレス製のネジには「304」の刻印がある
- 「304」と書いてあれば「SUS304ステンレス製のネジ」
- 当社のネジはすべて「304」の刻印がある高品質なもの
ネジの材質を見極めるポイントは、 ネジに「304」という刻印があるかどうか です。 「304」と書いてあれば「SUS304ステンレス製」 であり、錆び にくく耐久性の高いネジであることがわかります。
ちなみに、 当社で使用しているネジはすべて「304」の刻印が あるステンレス製のネジ を採用しています。 これにより、 電食のリスクを防ぎ、長期間にわたって安全で快適 に使用できるピラティスマシンを提供 しています。

ピラティスマシンの選び方ポイント!【鉄において】
ピラティスマシンの選び方
ぞれぞれの記事はこちらから
- ピラティスマシンの選び方【木材編】
- ピラティスマシンの選び方【レール編】
- ピラティスマシンの選び方【コマ編】
- ピラティスマシンの選び方【革編】
- ピラティスマシンの選び方【クッション編】
- ピラティスマシンの選び方【スプリング編】
- ピラティスマシンの選び方【ネジ編】
この記事を書いた人

マシンピラティスのマシンマニア!
株式会社JUNO CEO 盧辰昊 (ノジンホ)
JUNO PILATES創立者の盧です。鉄や木材のねじ研究・海外営業の経験を活かし、高精度なピラティスマシンの開発・普及に尽力。
製品の特性や選び方を詳しく伝え、そして品質の高い製品を提供しています。信頼できる情報をお届けしますので、お気軽にお問い合わせください。
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見どころは第5章 ピラティスマシンの選び方、第6章 ピラティス開業の条件、第7章 結論~マシンの選び方 7つのポイント~
さらに、開業や集客に役立つマーケティング手法等の情報も網羅。正しいマシン選びをサポートし、理想のスタジオ運営を実現しましょう。
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目次
- 第1章 モノローグ
- 第2章 マシン選びが成功のカギ!
- 第3章 ピラティスとは
- 第4章 ピラティスマシンの種類
- 第5章 ピラティスマシンの選び方
- 第6章 ピラティス開業の条件
- 第7章 結論~マシンの選び方 7つのポイント~
- 第8章 お客様からよく聞かれるピラティスマシンに関するQ&A
- 第9章 ピラティススタジオ開業における豆知識
- 第10章 ピラティスブームはいつまで続くのか
- 第11章 JUNO PILATESの紹介
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