ピラティススタジオ開業における豆知識
ピラティススタジオを開業する際には、マシンの選定だけでなく、ホームページの制作、SNSアカウントやLINE公式の開設、さらには広告戦略の構築が欠かせません。加えて、補助金の活用など、資金面の工夫も重要です。やるべきことは多岐にわたりますが、効率的に進めることでスムーズな開業が可能になります。
本記事では、集客や補助金活用のポイントを整理し、開業準備を成功へ導くための情報をまとめました。ぜひ参考にしてください。

ホームページの重要性
最近では、スマホで簡単に更新できるブログやXやInstagram 、ThreadsなどのSNSといったツールを使う方は増えていますよね。
結論から申し上げますと、ホームページは必要です。スタジオ やサロンを開業されている方でホームページがない方の方が珍し いのではないでしょうか?ユーザー側も「ホームページがあるの は当たり前」という感覚もありますし、ホームページがないと、 「ちゃんとしたところ」と、思ってもらえないからです。

Instagramはあるのですが、ホームページは必要でしょうか・・

結論から言えばホームページは必要ですね。
SNSから自分のサイトに誘導してもっと内容をアピールしていきましょう!
そしてGoogleなどの検索エンジンからも、ホームページを見てもらえるように施策していきましょう。
「インスタなどのSNSだけじゃダメなのでしょうか?」 「ホームページって、やっぱりないとダメですか?」 「ホームページを作っても効果がないのでは?」 と、思っていらっしゃる方も多いと思います。 そして、ホームページとブログ・SNSってどれが何だか良く分からない・・・という方も多いと思います。
そもそも「ホームページ」と「ブログ」と「SNS」は目的が違い ます。
それぞれの特徴や目的を知って、相互にうまく活用することが 大事だと思います。
ホームページを作りましょう

ホームページは、自分のスタジオの紹介や、サービスの案内や料金案内、お問合せや予約など、自分の事業の内容について紹介する会社案内のようなものです。 ホームページに訪れたユーザーが知りたいと思う基本情報などを 整理して見やすいように案内する場所です。
- このスタジオの料金はいくら?
- どんなメニューがあるの?
- どんな人がやっているの?
- スタジオの雰囲気はどんな感じ?
などという情報をクライアントは求めています。
自分の見せたいページへ誘導する作り方もできます。
※例えばWEBからの体験予約やお申込みへの誘導など。
スタジオのホームページだと「メニュー」「料金表」「アクセス・店舗案内」「予約フォーム」など、最初に作り込めばそこまで更新する必要のないコンテンツが多いです。
ホームページを訪れた方に、予約や申込、お問合せといったアクションを起こしてもらうのが一番の目的になります。
「新着情報」や「お知らせ」「キャンペーン」などの告知が必要なものは随時更新する必要があります。
ブログやSNSで情報発信をして、最終的にはホームページに誘導しお問合せやお申込みに繋げるという大事な場所です。
ホームページをきちんと作っておくと、検索エンジンとの相性も良いので、長い年月にわたり、情報が掲載され続けるというメリットもあります。
ホームページの中にブログを作りましょう

ホームページを作ったからと言って、すぐに沢山の申し込みや問合せが来て集客できるわけではありません。
メニューや料金、アクセスなどのページは作ってしまうと殆ど更新することがなく、新着情報などの情報をたまに更新する程度になるかと思います。
ホームページは内容を更新していかないといけません。
ホームページを作成したら、ホームページの中にブログも作りましょう。 アメブロなどの外部のサービスを使うのではなく、ホームページと同じドメインの中にブログを作るのが最も有効です。
ブログをホームページと同じドメイン内に設置することで、そのブログ記事がSEO(検索エンジン最適化)効果を高めることができます。例えば、新しいブログ記事が公開されるたびに、検索エンジンはそのページを検索結果の一覧に追加し、全体のドメイン評価が向上します。
これにより、ホームページ全体の検索エンジン順位が上がりやすくなります。
また、同じドメイン内にブログがあることで、訪問者に対して一貫したブランドイメージを提供できます。専門知識や最新情報、あなたの仕事に関する熱量などをブログで提供できることで、ユーザーはホームページの信頼性が上がります。
ブログ記事内でキャンペーンやサービスを紹介し、リンクを設置することで、訪問者を自然に販売ページや申し込みフォームに誘導することができます。
SEO対策を意識しましょう

ブログも何らかの検索キーワードを狙ってアクセスを集めたい! と思うのは当然ですよね。
しかし、よく検索されるであろう、検索需要の多い「ビッグキーワード(検索件数の多いワード)」を狙うのは、なかなか上位に表示されづらいものです。
例えば「ピラティス」というキーワードだけで検索すると、大手チェーンなどが上位を占めている場合が多いです。全国展開の大手チェーン店や大手検索サイトがひしめき合っている中に食い込んで行くには、個人店ではなかなか厳しいと思います。
そこで検索数の多いワードを狙うのではなく、検索数の少ない「複合キーワード」と呼ばれる部分を狙うのがロングテールSEOというやり方です。簡単に言うと、「3つ以上」のキーワードで上位を狙う戦略です。
そこでピラティスを始めようかと悩む40代の女性が検索するなら「40代 ピラティス 地域名」のように、複合的なキーワード検索をするわけですね。
このように、複合的にキーワードを入れると、検索数の少ないワードなので、先ほどの「ピラティス」というビッグキーワードに比べるとページが上位表示しやすくなるというわけです。
複合的にキーワードを考えて、そのキーワードにフォーカスしてその記事ごとに掘り下げた内容を書くことが大事です。
複合的なキーワード(スモールワード)で上位検索する記事をブログでたくさん量産することで、1つ1つの記事のアクセスは少ないけれど、数が集まればそれなりのアクセス数になります。
これが、ロングテールSEOの基本的な考え方です。
1つ1つの記事を丁寧に書くには「起承転結」を考え、見出しをつかって小論文的に書くことが必要になってきます。
「小論文」的なレベルで書こうと思ったらすぐに書ける訳ではないですし、下調べやデータの活用、分かりやすくするために表や図や、ときにはイラストも必要だし、箸休め的なイメージ写真なども必要になってきます。
そして、ロングテールキーワードでは1記事でアクセスが大量に見込めるわけではありません。
複合キーワードだと検索上位にはなりますが、そもそも検索される度合いが低いので……。
なので、小さな数をたくさん集めてアクセスを増やすためには「数」が必要になってきます。なかなか大変な作業です。
ピラティススタジオおすすめの広告

ピラティススタジオを成功させるためには、効果的な広告戦略が欠かせません。
数年前にはピラティススタジオはHPさえ作れば集客できるという時期もありましたが、特にオープン時や競争が激しい地域では適切な広告方法を活用することで集客を最大化できます。
ここでは、ピラティススタジオにおすすめの広告手法を一部紹介します。
Google広告
Google広告を活用することで、「ピラティススタジオ〇〇(地域名)」などの検索結果に自店舗を表示させることができます。特にリスティング広告は、ピラティスに関心のあるユーザーにリーチしやすいです。
最近ではPMAX広告やスマートアシストキャンペーンなど素人の方でもチャレンジしやすい広告出稿の体制が整っていて小規模スタジオにもおすすめです。
インスタグラム広告
Instagram広告は反応もよく、女性であるターゲットに効果的ではありますが、初期設定のハードルが高く、動画やバナー画像のクリエイティブのハードルも高いため、活用するならプロに頼むことになるでしょう。
どうしても予算がかかるので中規模以上スタジオやフランチャイズ店などのメイン戦略になります。
チラスやポスティング
地域密着型の集客には、チラシやポスティングが効果的です。スタジオから近いお客さんはリピート率も高くなる傾向にあります。
近隣のスポーツジムやカフェ、美容院、クリニック、保育園などチラシを設置してもらうのも良い方法です。
若者ではなく50代、60代をターゲットにするスタジオにもオススメ。
ホットペッパービューティー
掲載料はかかりますが、激戦区でホームページがすぐに上位表示が難しい地域での初期の集客をまわすのにはおすすめです。
ずっと掲載しなければならないわけではないので、初期の満席にするまでの半年間だけ掲載するという使い方をする方も多いです。
美容院も同じですが、ホットペッパービューティーからのお客さんはリピート率が少し低くなる傾向にあります。
LINE公式アカウントの開設

ホームページができたら、「LINE公式アカウント」の開設もしましょう。
個人LINEでのやり取りで十分と思っていらっしゃる方もいるかと思いますが、公式アカウントと個人のLINEは全く違うものです。
個人のLINEは1対1でやり取りするのに対して、公式LINEでは「お友だち登録」してもらうと、登録していただいている方全員に一度にメッセージを送ることができます。
例えば、キャンペーンが始まった際に、お客様1人1人にメッセージを送るのは大変な作業ですよね。最初の5人、10人だと何とかできますが、20人30人になってくると大変です。
グループLINEで情報を発信しても同じでは?と思いますが、グループLINEだと、誰かが発信した内容がグループの全ての人に見えますが、公式LINEでのメッセージのやり取りは、他の人には見えない1対1のやり取りなので安心です。
LINE公式アカウントは、リッチメニューと言ってメッセージをやり取りする部分の下の方に好きなようにリンクを貼れる場所が作れます。
・電話予約・ホームページ・Instagram・クーポンなど、LINEから誘導できる動線を貼っておきましょう。
また、最近ではメールを使う方が減ってきており、メールよりもLINEの方が連絡しやすいという声をよく耳にします。お客様のニーズに合わせた連絡手段を整えておくことが大切です。
もちろん、ホームページやSNSからLINE公式アカウントへの「お友だち登録ボタン」を設置して、連携しておきましょう。
Googleビジネスプロフィールを利用したMEO対策 (Google Map活用)

MEO対策とは、「Map Engine Optimization」の略称で「事業名」+「地域名」でGoogleで検索キーワードを入力した際に、検索結果の上位に表示される「Googleマップ枠」に施設を表示させるために行う施策のことです。
例えば、ユーザーが近くのピラティススタジオを探している場合、自分の居住している地域名を入れて検索します。例を挙げると「浪速区 ピラティス」というような検索キーワードになりますね。
このとき、上位3件が浪速区の周辺地図と共にMap上に表示されます。 以下に簡単に登録方法をまとめておきますので、ぜひMEO対策も忘れずに行ってください。
- Googleアカウントを作成する:まず、Googleアカウントを作成します。これにはメールアドレスが必要です。
- Googleビジネスプロフィールを作成する: Googleアカウントにログインし、Googleビジネスプロフィールを作成します。
- プロフィール情報を入力する:ビジネス名、住所、電話番号、ウェブサイトなどの基本情報を入力します。
- サービスや製品を追加する:提供するサービスや製品を追加し、それぞれの詳細を記載します。
- 写真やロゴをアップロードする:ビジネスのロゴや代表的な写真をアップロードします。
- リンクを設定する: SNSや他のウェブサイトへのリンクを設定します。
- MEO対策を行う: Googleビジネスプロフィールが完了したら、MEO対策を行います。これには、Googleマップでのビジネス情報の確認や、検索結果に表示されるようにするためのSEO対策が含まれます。
これでGoogleビジネスプロフィールの登録とMEO対策が完了します。
MAPに表示されると、そこには営業時間や休日、ウェブサイトへのリンクが表示されているので、そこからホームページへの誘導もできます。なので、しっかりとホームページを作っておくことも大切ですね!
今やWEB戦略は必ずしなくてはならない施策となっています。
自分で何もかもイチから勉強して行うには、勉強の時間も手間もかかります。
できるのであれば、プロの手を借りても良いと思います。
集客を加速させる方法
スタジオを開業する際、成功の鍵を握るのが「オープン時の集客」です。 ここでは、オープン時に集客を成功させるためのポイントを3つ紹介します。

Googleマップやホームページはオープン前に公開!
LINE登録を促進してワクワク感を提供する オープン前から先ほど紹介したGoogleビジネスプロフィールやホームページを公開しておくことで、検索時の認知度を向上させることができます。
またホームページからの導線として公式LINE登録を促進し、オープン準備の様子や体験レッスン枠が埋まっていく状況などの情報発信を行うことで、お客様にワクワク感を提供し、実際に体験したいと思ってもらいやすくなります。
プレオープンイベント等で口コミを集めておく
本格的なオープン前にプレオープンイベントなどを実施し、体験レッスンを無料または割引価格で提供しましょう。その際にSNSでのシェアやレビュー投稿をお願いしましょう。
オープン時は一番お客さんからの注目度は集まるものの「このスタジオ大丈夫?」と不安になるものです。口コミは信頼性が高く、新規のお客様が安心して体験いただく来店動機につながります。
体験レッスンの特典を用意
「初回体験無料」「体験レッスン半額」「入会金無料キャンペーン」などの特典を用意すると、新規のお客様が試しやすくなります。限定期間を設けることで、早めの申し込みを促すことができます。
無料にすると来店するお客さんの質(本気度)が下がり、なかなか入会に繋がらず入会案内するインストラクターの疲弊にもつながることもあります。
グループレッスンのスタジオの場合は、無料も一つの方法ですが、パーソナルのスタジオでは2,000円〜3,000円ほどにするのがおすすめです。
ピラティススタジオ運営を支える!補助金活用のオススメ
ピラティススタジオを新たに始める際、マシンの購入や内装工事、広告費など初期費用は大きな負担になります。特に、質の高いマシンを導入しようとすると、コストが一気に膨らむため、資金計画は慎重に考えたいところです。そこで活用したいのが「補助金」や「助成金」です。

補助金を活用するメリット
- 自己資金の負担を軽減できる
- 質の高い設備を導入できる
- 経営の安定につながる
補助金には返済不要のものが多いため、うまく活用すれば初期投資を抑えつつ、スタジオの質を高めることができます。
活用できる主な補助金・助成金
補助金や助成金には様々な種類がありますが、ピラティススタジオの設備投資に活用できる代表的なものを紹介します。
①小規模事業者持続化補助金(商工会議所・商工会が支援)
- 対象:個人事業主・小規模事業者
- 用途:広告宣伝費、チラシ作成費、ウェブサイト制作、設備導入など
- 補助額:最大 50万円〜200万円(補助率2/3)
- ポイント:特に新たなサービスのPRやマシン導入に活用しやすい
②創業助成金(東京都など地方自治体)
- 対象:新規開業する個人・法人
- 用途:賃貸費用、人件費、設備投資など
- 補助額:地域によって異なる(例:東京都は最大300万円)
- ポイント:特定の地域で開業する場合は要チェック!
補助金申請のポイント
- 計画を明確にする
どんなスタジオにしていきたいのか、事業計画をしっかり立てる - 補助金の公募スケジュールを確認する
申請期間が限られているので、早めにリサーチ - 申請書類をしっかり作成する
採択されるためには、事業の必要性や成長性を明確に伝えるが大切 - 専門家に相談する
商工会議所や中小企業診断士にアドバイスをもらうとスムーズ
事業計画書に書くこと
- 企業概要
屋号・開業日・代表者の経歴・店舗の立地条件・開業の動機・現在の売上状況・主な顧客層・お客様の声 - 顧客ニーズと市場の動向
お客様からのご要望やピラティス市場の今後の展望 - 自社の強み
自分の強みを最低3つ!他社競合はどうかも必ず書くこと - 経営方針
自分のスタジオの理念や経営方針など - 今後のプラン
現在自分のスタジオが抱えている課題、そしてその課題解決に何をしていくか、その課題解決のために補助金をどのように活用するのかを書きましょう - 補助事業計画
補助金を使ってどのようなことを行うのか・新規事業を行うにあたってどのような創意工夫をするのか - 補助事業の効果
補助金を使って事業を行うことで新規の顧客はどのように増え、売上はどのように上がるのか
お金が欲しいから補助金を申請するのではなく、今後の事業を行う上で、現在の課題を考え、どのように販路を拡大していくのか、そのためにどのように補助金を活用するのか考えることが大切です。
まとめ:補助金を活用して理想のスタジオを!
ピラティススタジオの開業にはまとまった資金が必要ですが、補助金をうまく活用すれば、資金面の負担を減らしながら理想のスタジオを実現できます。特に、マシンの導入や広告費用に使える補助金が多いため、ぜひ活用を検討してみてください。
補助金情報は定期的に変わるので、最新の情報をチェックしながら、チャンスを逃さず申請していきましょう!
この記事を書いた人

マシンピラティスのマシンマニア!
株式会社JUNO CEO 盧辰昊 (ノジンホ)
JUNO PILATES創立者の盧です。鉄や木材のねじ研究・海外営業の経験を活かし、高精度なピラティスマシンの開発・普及に尽力。
製品の特性や選び方を詳しく伝え、そして品質の高い製品を提供しています。信頼できる情報をお届けしますので、お気軽にお問い合わせください。
著書:ピラティスマシン選び方の教科書
ピラティスマシン選びに困ったら・・・
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見どころは第5章 ピラティスマシンの選び方、第6章 ピラティス開業の条件、第7章 結論~マシンの選び方 7つのポイント~
さらに、開業や集客に役立つマーケティング手法等の情報も網羅。正しいマシン選びをサポートし、理想のスタジオ運営を実現しましょう。
読者数3,500人突破!
2025年11月現在、累計3,500名の方にご覧いただいています。

目次
- 第1章 モノローグ
- 第2章 マシン選びが成功のカギ!
- 第3章 ピラティスとは
- 第4章 ピラティスマシンの種類
- 第5章 ピラティスマシンの選び方
- 第6章 ピラティス開業の条件
- 第7章 結論~マシンの選び方 7つのポイント~
- 第8章 お客様からよく聞かれるピラティスマシンに関するQ&A
- 第9章 ピラティススタジオ開業における豆知識
- 第10章 ピラティスブームはいつまで続くのか
- 第11章 JUNO PILATESの紹介
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