ピラティスマシンの選び方【木材編】
ピラティスマシンを選ぶにあたり、現在は沢山のメーカーがあり、どのようなマシンを選べば良いのか・・・・
皆様悩まれることと思います。
今回の記事では、ピラティスマシンを選ぶ際に「木材」についてフォーカスした内容をお届けしたいと思います。
ピラティスマシンにおける”木材”の役割とは
ピラティスマシンの骨組みであり 、本体になる部分。体重を支える強度を全面的に受けマシンの土台になる部分です。
目次
ピラティスマシンにおけるよく使う木材とは?
ピラティスマシンで使われている木材は 「原木」・「合成材」 の2種類になります。
「原木」とは、木を切り倒したそのままの状態の木材のことで、 その木を板にしたものが原木です。
JUNOのマシンの主要パーツは全て「原木」を使用していま す。 特にカナダ産のハードメープルを使っている割合が多いで す。
ハードメープルという木材は高級家具にも使用されていること でも有名です。
ハードメープルがなぜ高級家具によく使われているのでしょう か? その理由には、以下のようなものが挙げられます。
- 色味が明るく 美しく、絹のような質感です
- 高級感のある木目 で見映えが美しいです
- 強度が非常に高く、耐久性があります。 そして傷つきにく く、 長期間使用される家具に適しています
- 摩耗に強いため、 頻繁に使用される家具や床材 にも適してい ます
- 乾燥や湿度の変化に対し比較的安定しており、 割れや反りが 少ないです
それに対して「合成材」は繊維が入り乱れていて、天然木材の ような質感や風合いには劣ります。 種類によりますが、多くの合 成材は高密度であり、強度と耐久性に優れています。
ただし、ハードメープルほどの強度が必要ない用途に適してい ます。
そもそも合成材は薄い板を何枚か重ねて、板と板の間をボンド で接着し、プレスをかけて厚くした素材になります。そして厚く することにより、原木並みに強度を保てるようになります。

原木並みの強度が出るなら合成材でも良いかと思われますが、 原木はそもそも1枚の板なので、密度が違います。密度が高いこ とにより強度が増すのが原木の良い所です。
合成材は、原木並みの強度があると言われていますが、方向に よっては強度が出ない場合もあります。水平方向の強度は強いで すが、垂直方向だと弱かったりします。

ピラティスマシンはいろいろな角度で使うものなので、縦・ 横・斜めなどいろいろな方向からの強度を確かめる必要がありま す。
水平方向にだけ強くても、垂直方向に弱ければ劣化が進みマ シンが壊れてしまう可能性があるからです。

左側は原木で作られたフレームの部分。右側が合成材を使った 部品の部分。合成材は何層かになっているのがお分かりいただけ ると思います。
しかし、合成材が必ずしも悪いということではなく、場所に よっては合成材でも大丈夫な場合もあります。
例えば、キャレッジの板部分などは合成材でも問題ないです。
ただ、レールに直結するような部分(フレーム)だと原木でない と、いろいろな方向からの強度が必要とされるので、合成材では なく密度の高い原木を使わないと割れたりする可能性があるので 要注意です。
最近、リフォーマーでジャンピングボードを装着する溝の一部 が割れてしまった事故がありました(当社で販売しているマシン ではありません)。これが合成材で作られたマシンでした。 原木で作られたリフォーマーで割れたという事例はまだ聞いた ことがありません。

合成材は薄い板と板を接着剤で繋いで作られているのですが、 その接着剤も海外製の安い接着剤が使われていたりするのです。 そして、その接着剤の量も減らしたりしてコスト削減しているこ ともあります。
そういうコストを極限まで抑えて作られた製品は、金額の差に 如実に反映してきます。
合成材を使っている、その合成材の接着材は安い接着剤を使用 している、コストを抑えるために接着剤も極力少なく、薄く薄く しか塗っていない……残念ながらそういう商品が出回っているの も事実です。
当然ですが、そのように作られたマシンは壊れやすくなってし まいます。当たり前に強度が足りないからですね……。
もちろんメーカー側では、強度のテストなども行っているかと 思います。 ただし、この業界のマシンの耐久性については一定の 基準などはなく、ましてや5年・10年というテストを行っている わけではないのが現状です。
使用頻度がとても高いスタジオの場 合は1年で壊れてしまうなどのリスクが高くなる可能性がありま す。
合成材のメリット・デメリット
さらに、合成材は強度に問題があるばかりでなく、 「ネジが緩 んでくる」 という問題もあります。合成材は薄い板と板を接着し ているため、気泡がありネジを打っても固定しないので緩んでき てしまいます。さらに接着剤の部分はどうしても柔らかいのでネ ジが固定されにくいのです。そしてすぐに緩んできてしまいま す。
一度穴が開いてしまったり緩んでしまったりした箇所にもう一 度ネジを打つことはできません。そしてその周りも弱くなってい るのでネジを打つことができません。

木材がどれだけ重要なポイントというところを、しっかりと購入前に確認することが大切です。
ピラティスマシンにおける木材のコーティング
ピラティスマシンに使われる木材は 「原木」 が適していますが、原木そのままでいいというわけではありません。
その理由は、木材は生きていて呼吸をしているからです。 夏は湿度が高くなり、空気中の水分を吸収して木が膨らみま す。
冬は湿度が低く、空気が乾燥しており木は水分を失い、縮むことがあります。このように、木は季節によって伸縮します。
長年原木のまま置いておくと、反りやひび割れが起こることもあります。そこで大事なのがコーティングです。
ピラティスマシンの木製フレームは、適切なコーティングを施 すことで、耐久性が向上し、美しい仕上がりになります。
コーティングには 下地・中地・仕上げの3層 があり、これを しっかり行うことで、木の反りや割れを防ぎ、長く快適に使える マシンになります。
コーティングは回数が重要!
高品質なピラティスマシンでは、以下のように 6~7回 の コーティングを行います。
- 下地コーティング(2回)
木の表面に粗めの下地を塗ることで、中地や仕上げの コーティングがしっかり密着するようにします。 - 中地コーティング(3回)
木の表面を滑らかに整えながら、強度を高めます。 - 仕上げコーティング(1~2回)
最後にウレタンコーティングを施し、光沢とツヤを出しま す。
一方で、 安価なマシンでは、合計3回(下地1回・中地1回・仕 上げ1回)しかコーティングしない こともあります。 コーティングが少ないと、表面が滑らかでなくなり、耐久性も 低下してしまいます。
コーティングの役割と効果
- 下地と中地をしっかりコーティングすることで、木の反りや 割れを防ぎます。
もし適切に施されていないと、仕上げのコーティングがうま くのらず、ひび割れが起こる可能性もあります。 - 表面を滑らかにし、ツヤのある美しい仕上がりになります。
- 虫や湿気から木を守り、長期間使用できます。
残念ながら、そもそもコスト削減のためにコーティング自体を 行っていない製品もあります。しっかりと自分の目でみて触って 確認しましょう!

右はコーティングなしの木材に水を吹きかけたもの
コーティングされていない木材は虫が発生したり、木が変形し たりボックスが割れたりという不具合も起こりかねません。
実際に見て、触って確認しましょう!
シンを選ぶときは、 表面の滑らかさや触り心地が均一か どう かをチェックしましょう。
どこを見ればいいの?
見落としがちな ボックスの裏側やジャンピングボードの根元 を 確認しましょう。
- 表面がキレイでも、裏側がコーティングされていないことが あります!
- コスト削減のために、目立たない部分のコーティングを省い ている場合もあります。
しっかりコーティングされているかの見分け方
- ボックスの裏側までコーティングされている場合、水を弾き ます。
- 見た目も触り心地もなめらかで均一。
実際に 自分の目で見て、手で触って 確かめることが大切です! しっかりとコーティングされたマシンを選んで、長く快適に使い ましょう。
ピラティスマシンの選び方ポイント!
ピラティスマシンの選び方
ぞれぞれの記事はこちらから
- ピラティスマシンの選び方【レール編】
- ピラティスマシンの選び方【コマ編】
- ピラティスマシンの選び方【革編】
- ピラティスマシンの選び方【クッション編】
- ピラティスマシンの選び方【鉄/棒編】
- ピラティスマシンの選び方【スプリング編】
- ピラティスマシンの選び方【ネジ編】
この記事を書いた人

マシンピラティスのマシンマニア!
株式会社JUNO CEO 盧辰昊 (ノジンホ)
JUNO PILATES創立者の盧です。鉄や木材のねじ研究・海外営業の経験を活かし、高精度なピラティスマシンの開発・普及に尽力。
製品の特性や選び方を詳しく伝え、そして品質の高い製品を提供しています。信頼できる情報をお届けしますので、お気軽にお問い合わせください。
著書:ピラティスマシン選び方の教科書
ピラティスマシン選びに困ったら・・・
ピラティスマシン 選び方の教科書
3月15日発売開始!
ピラティスマシンの選び方に迷っている方必見!
「ピラティスマシン 選び方の教科書」は、ピラティスマシンメーカーとしての豊富な経験と専門知識を詰め込んだ一冊です。高品質なピラティスマシンの選び方や、購入時に注意すべきポイントや見極め方を詳しく解説しています。
見どころは第5章 ピラティスマシンの選び方、第6章 ピラティス開業の条件、第7章 結論~マシンの選び方 7つのポイント~
さらに、開業や集客に役立つマーケティング手法等の情報も網羅。正しいマシン選びをサポートし、理想のスタジオ運営を実現しましょう。
読者数3,500人突破!
2025年11月現在、累計3,500名の方にご覧いただいています。

目次
- 第1章 モノローグ
- 第2章 マシン選びが成功のカギ!
- 第3章 ピラティスとは
- 第4章 ピラティスマシンの種類
- 第5章 ピラティスマシンの選び方
- 第6章 ピラティス開業の条件
- 第7章 結論~マシンの選び方 7つのポイント~
- 第8章 お客様からよく聞かれるピラティスマシンに関するQ&A
- 第9章 ピラティススタジオ開業における豆知識
- 第10章 ピラティスブームはいつまで続くのか
- 第11章 JUNO PILATESの紹介
お問い合わせ
ピラティスマシンに関するご購入・使い方のご質問などお気軽にお問い合わせください






